やはり家族の元が一番

ビジネスマンにとって、ビジネスとは融通の効かないゲームのようなものなのかもしれません。自分の価値を高め、実際に仕事の実績も出し、自分の思い通りにことを運ぶためには、経験値が必要です。

ですが、そのようなビジネスゲームを存分に楽しむためには、自分の生活基盤がしっかりと整っている必要もあります。帰る家があり、支えてくれる家族がいることが、自分の支えだという人も多いでしょう。家族がいて、それを養っているから自分が成立していて、どのような過酷な仕事も頑張れるという人も多いのではないでしょうか。そのような人にとっては、人生においてもっとも大切にすべき相手もやはり「家族」なのです。家族がいなければ、自分は頑張る意味がないと感じているのであれば、「家族」がもっとも大切な存在です。

単身赴任を頻繁に繰り返すような人は幸運な人ではあります。普通に生きていれば見ることができない景色、触れ合うことができない人々と接することができるからです。ひとつひとつの赴任の経験は、きっとその後のビジネス生活においても役に立つものであることは間違いありません。さまざまな国の人と仕事をしたり、さまざまな地域の生活の実情、価値観の違いなどを実感したりすることは、「世界を繋げる」ための重要な感覚です。ですが、一方でそんなアナタを支えてくれているはずの家族の存在も忘れてはいけません。

自分がそこまで仕事に邁進できるのは、待っていてくれる家族がいるからであり、自分がそこまで仕事に没頭できるのは自分が守りたい家族がいるからなのです。それを一瞬たりとも忘れてはいけないのです。自分がどうしてそこにいて、その仕事をしているのかという最大の理由を決して忘れてはいけないのです。それが「家族」や大切な人に対して報いるということです。家族や大切な人に対して自分を捧げる、献身の心がなければいけないのです。

世界を股にかけて仕事ができる自分は優れていると、世の中の経済をありありと動かしていると、自信を持つことは悪いことではありません。自信がないと大胆な発想は生まれません。ですが、そのような心の一方で、大切な人に対する思いやりを忘れてはいけません。自分を支えてくれる人のことを忘れてはいけないのです。どれだけビジネスが拡大しても、どれだけ責任が重くなっても、家族の存在は変わりません。それが自分にとって一番大切なことのはずです。

いつまでも永遠に働けるようには、私たちの肉体はできていません。歳とともに衰えます。いつかは引退して、隠居しなければいけません。その時に共に過ごす相手がいること、その時に自分が育てた子どもがまた世界に羽ばたいていること、そのために自分はたくさん働いたということ、そのような誇りを持って引退できるかどうかは、「今」の自分の頑張りにかかっているのです。「今」の自分の心のありようで、変わってくるのです。

家族は大切です。今は家庭を持っていなくても、いつかは持つことでしょう。その時に自分がどのような存在でいれるのか、どのように家族と関われるのか、少し考えてみてもいいのではないでしょうか。大人は自由です。自由であるからこそ、自分から大切にしなければいけないことがたくさんあるのです。

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