自分の生活を整えること
ビジネスマンにとって、規則正しい生活というのは自分自身の身体のリズムをつくり上げる上でも大切なことです。仕事だけ真面目であっても、生活が乱れているような人はすぐにそれを見抜かれます。
私たちは毎日仕事をします。もちろん、決まった日に休みをとり、心身をリフレッシュさせることは忘れません。休みがなければいつか過労で倒れてしまいます。そのようなことになってしまうと、積み上げてきたキャリアや取り組んできた仕事が停滞してしまい、周囲や取引先に迷惑がかかることになってしまいます。仕事は人間がするもので、私たち人間は「生き物」です。体調の良し悪し、機嫌の良し悪し、モチベーションの良し悪し、さまざまなコンディションの中、請け負った自分の責任を果たすべく戦うのです。
私たちにとっては「自分」が最大の資本です。自分の体調が崩れてしまうと、仕事もはかどらず、最悪仕事にいけないということも考えられます。そのようなことになってしまっては元も子もなく、体調が崩れてしまって休むことは仕方のないことなのですが、「あいつは身体が弱い」などという評価を得てしまうことにもなりかねません。責任を負えば負うほど、体調が大切なものになります。責任をまっとうしようとすればするほど、寝こむわけにはいかないのです。ですから、日頃の体調管理、自己管理自体が「ビジネスの基礎」であるともいえるのです。
そのような生活を実践するためには、人から見ても自分から見とも規則正しいと捉えられるような生活を送るしかないのです。大人になるとさまざまな付き合い、さまざまな娯楽が自分の責任で楽しめるようになるのですが、それらの誘惑をいかにはねのけることができるのかということが大切です。不思議なことにそのような生活を実践できる人とできない人では、「仕事の結果」に差が出るものです。生活に規則性があり、かつゆとりを持ったリズムを構築できている人は仕事の上でも正確さとゆとりがあるものです。いつも時間ギリギリに出社したり、夜遅くまで連日のように飲み歩いたりしているような人は、仕事中に散漫になってしまい、なかなか規則正しい仕事ができないのです。
そのような姿勢は日頃から付けておくことで、いざ単身赴任した際でも通用するのです。新しい環境、新しい人間関係の中でも評価されるのは「取り組み方」であり、「姿勢」であり、「人柄」です。マメで真面目な人、人との約束を守る人、人からの求めに応じる人、それらの「姿勢」と「安定した体調」が備わっていれば、多少要領が悪くても、ゆとりをもって死自分のペースで物事を運ぶことができるようになるのです。そのようになれば、誰からも信頼される理想のビジネスパーソンになることができるでしょう。
私たちに必要なことは「カタチだけ」、「上辺だけ」の誠実さではないのです。プライベートを覗いてみても品行方正であり、規則正しい生活であり、そして自分らしさを保っているというような「自己管理」です。何かを我慢するわけではなく、自然体で自分の生活を整えることができる人、そのような人が企業からの評価も高くなるのです。そのような人材に成長するためには、まずは足元から見直すべきなのではないでしょうか。