仕事とはなにか、自分は何のために生きているのか

仕事をする理由を考えたことがあるでしょうか。どうして働かなければいけないのか、学生時代に考えたことがあるのではないでしょうか。

その理由として「お金」を稼がなければいけないから。という答えが出てきたのであれば、それではまだ不十分です。それだけの理由で働くわけではないのです。もちろん、生活するためにはお金が必要です。そしてより多くのお金があるだけで生活は潤うものです。自分の欲しいものが買える、自分が行きたい場所に行ける、自分がやりたいことができるようになるのです。ですが、そのため「だけ」に働くのであれば、お金を得るために自分を殺していることにならないでしょうか。働くために必要なモチベーションは、本当にお金だけなのでしょうか。

実はそうではないのです。私たちは人生の大半を「働く」ことに費やすのです。そこに対して自分なりの「意味」、成長するための「ビジョン」がなければ、本当にただの小間使いで終わるだけです。どうして働くのか、遊ぶだけでは生きていけないのかとい「怠ける」ことしか考えないような人は、本当にそのようにして生きていくしかないのです。私たちが働くために必要なこと、求められている姿勢は、「楽しむ」ことです。「興味を持つ」ということです。何事にも興味を持って、その道を、その分野を、楽しむことができなければその仕事に関わる意味がないのです。もちろん、自分を押し殺して責任をまっとうすることは立派なことです。それが社会人というものです。ですが、それだけしかない場合、「自分は、本当はこんなことはやりたくないんだ」と思い続けているよりも、「これは楽しい」、「これは興味深い」と考えながら働く方が、「成長」できるのです。

そのためにはまず「仕事」を「仕事ではない」と感じる感覚が大切です。自分の「役割」として、それを完遂する必要があるのだと、自分が納得できる必要があるのです。それによって人はもっとパフォーマンスを発揮できます。自分が輝くためには、自分がより自分らしく生きていくためには、この仕事を極める必要があるのだと、自分で納得する必要があるのです。そのような「意識」が、人の仕事を成長させます。仕事だからとか、言われたからとか、そのような理屈を抜きにして、「自分の役割である」と、「自分はこれで生きていかなければいけないんだ」と、心底自分の意志で思うことで、ようやくその仕事が「自分のもの」になるのです。

そのような状態に昇華するためには、その仕事を好きになる必要があるのです。嫌々続けている状態では、どうしてもその仕事を好きになることなどはできません。その仕事を好きになるためには、まずは「深く知ろう」とする姿勢が大切です。何事も突き詰めれば深い次元のスキルがあるものです。それを知るのです。そのために必要なことはその仕事としっかりと向き合うということです。その仕事と向き合うことで、自分がどれだけ成長できるのかを実感として持つことです。自分が自分でいるために、自分が自分の人生を生き抜くために、人には「役割」が必ず必要なのです。ただダラダラ過ごすだけではそのような実感は得られないでしょう。仕事と真摯に向き合うことで、ようやくその仕事の楽しさ、習得することの充実感が得られるというものです。

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